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日本臨床 矯正歯科 医会 調べ 8月8日「歯並びの日」 男女1000人に聞いた「歯並びと矯正歯科治療」に関する意識調査発表

2008年08月 5日
 
日本臨床矯正歯科医会調べ男女1000人意識調査発表 8月8日「歯並びの日」
67.6%が「80歳になった時、20本以上自分の歯が残らないと思う」と回答!
生活習慣病「歯周病」は肥満に次いで関心が高く、自身の歯に対する評価の低さとともに、 デンタルケアへの意識が高まる傾向に!

 矯正歯科専門開業医の全国組織である矯正歯科医会(正式名称:有限責任中間法人日本臨床矯正歯科医会、会長:平木建史)は、8月8日の「歯並びの日」に向け、全国の10〜50代の男女計1,000名を対象に、『歯並びと矯正歯科治療』に関する意識調査を2008年7月に実施しました。

 調査の結果、気になる生活習慣病で「歯周病」と回答した人が「肥満」に次いで多く、糖尿病、高脂血症、高血圧症よりも口腔衛生への関心の方が高いことが明らかになりました。さらに、口腔内環境で気になることを聞いたところ、2人に1人が「口臭」や「虫歯」と答え、3人に1人が「歯並び」や「咬み合せ」を気にしていることが明らかになり、“歯の見た目”への意識の高さも浮き彫りになりました。

 さらに、同調査で、不正咬合の潜在患者を探るため、咬み合わせや歯並びの状態について症例別に聞いたところ、矯正歯科治療が必要とされる潜在患者が65%にも上ることが明らかになりました。

 「歯周病」、「虫歯」、「歯並び」などデンタルケアへの関心は高い一方で、矯正歯科治療における情報が不足していることから、不正咬合の可能性に気づかないケースや、生活の癖によって起こる歯並びの悪化を予防できていない人が多いことが今回の調査から浮き彫りになりました。

歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」 結果概要

  1. 気になる生活習慣病 は、1位「肥満」39.4%に次いで、2位「歯周病」37.3%
    お口のことで気になることは、「口臭」「虫歯」が約半数と多いが、「歯並び」「咬み合わせ」も約3人に1人が気にしており、“歯の見た目”への意識の高さが浮き彫りに
  2. 男性からみた働く女性のビジネスシーンにおける“三種の神器”は、5位に「歯並び」28.8%がランクイン!
    女性からみた働く男性の“三種の神器”では、「歯並び」は8位であるものの、バッグよりも重視されている結果に!
  3. 67.6%もの人が「80歳になった時、20本以上自分の歯が残らないと思う」と回答!
    理由として、54.3%が「虫歯になりやすいから」、32.7%が「歯並びが悪いから」と答え、自身の歯に対する評価の低さとともに、口腔衛生への関心の高まりが伺える!
  4. 矯正歯科治療が必要とされる潜在患者さんは全体の65%にものぼる!
  5. 咬み合わせや歯並びと関係があると思う身体の能力は、1位「瞬発力」60.8%、2位「バランス力」43.3%、3位「表現力(スマイル)」40.6%と、スポーツとの結びつきの深さを感じている人は比較的多い傾向
  6. 88.2%もの人が「歯ぐきさえ健康であれば、何歳でも矯正歯科治療が可能である」ことを知らず、80.6%もの人が「矯正歯科治療で保険適応のケースがあること」を知らないなど、一般社会における矯正歯科治療に対する正しい情報が不足していることが明らかに!
  7. 矯正歯科治療経験者が治療を受診した医院は、「一般歯科」47.2%に次いで、「矯正歯科専門の医院」が36.1%
    矯正歯科治療を受けたいと思った人に、受診希望医院を問うと、「矯正歯科専門の医院」が42.6%でトップとなり、理由として、「先生の治療技術」を最重要視している結果 矯正歯科治療が専門的な技術を要する高度な医療であることが浸透しつつあり、より質の高い治療を求めるなら「矯正歯科専門の医院への受診」という考えを持った人が多いことが伺える
気になる生活習慣病 は、1位「肥満」39.4%に次いで、2位「歯周病」37.3% お口のことで気になることは、「口臭」「虫歯」が約半数と多いが、「歯並び」「咬み合わせ」も約3人に1人が気にしており、“歯の見た目”への意識の高さが浮き彫りに

 「あなたが気になる生活習慣病をお選び下さい」との問に、“お口まわり”の生活習慣病である「歯周病」を選んだ人が37.3%と、「肥満」の39.4%に次いで多く、糖尿病、高脂血症、高血圧症よりも10ポイント以上も関心が高いことが明らかになり、口腔衛生への関心の高さが表れた結果となりました。(表1参照)

表1

 さらに、お口のことで気になることは何かを調査したところ、おおよそ2人に1人が「口臭」や「虫歯」を気にしていると答え、次いで、「歯石」や「歯の色」が2.5人に1人、「歯並び」や「咬み合わせ」に関しては3人に1人が気にしていることが明らかになりました。この結果から、口臭や虫歯だけでなく、歯の“見た目”への意識も高いことが伺えます。(表2参照)

表2

男性からみた働く女性のビジネスシーンにおける“三種の神器”は、5位に「歯並び」28.8%がランクイン!
女性からみた働く男性の“三種の神器”では、「歯並び」は8位であるものの、バッグよりも重視されている結果に!

 続いて、実際にどの程度“歯の見た目”を気にしているか、ビジネスシーンにおける意識を調査しました。米ニューヨークエグゼクティブの“三種の神器”は「時計、靴、歯並び」と言われ、時計は約束を、靴は行動力を、歯並びは言葉の信用度を象徴しているといわれています。そこで、日本では働く男性と女性における三種の神器を何ととらえているかを聞いてみました。

 それぞれ異性を見た場合の結果では、女性から見た働く男性の“三種の神器”は、上位から「靴」51.6%、「携帯電話」47.0%、「パソコン」44.4%、「腕時計」44.0%が高く、「歯並び」は17.4%と、女性は男性の歯並びに対する意識は低いものと考えられますが、毎日使用する「バッグ」の11.2%よりも、女性は男性の“歯並び”を見ていることが明らかになりました。(表3参照)

 一方、男性から見た女性の“三種の神器”は、「スマートな体型」46.2%、「髪型」42.9%、「バッグ」33.0%、「携帯電話」30.9%に次いで、「歯並び」28.8%と、化粧道具や指輪、ネックレスといった女性向け小物の代表とも言える代物よりも上位に選ばれました。(表4参照)

 また、全体的な結果でも、男性・女性の場合ともに、異性から見た結果とほぼ同じ結果となりました。(表5、6参照)日本においては、ビジネスシーンにおける大切な要素として、アメリカほど「歯並び」を重要な要素としてとらえていないことが伺えますが、男女ともに「歯並び」は「バッグ」とほぼ同レベルに大切であると認識されていることが伺えます。

67.6%もの人が「80歳になった時、20本以上自分の歯が残らないと思う」と回答!
理由として、54.3%が「虫歯になりやすいから」、32.7%が「歯並びが悪いから」と答え、自身の歯に対する評価の低さとともに、口腔衛生への関心の高まりが伺える!

 続いて、健康面での歯に対する意識を調査しました。「80歳になった時、20本以上自分の歯が残っていると思いますか」との問に対して、67.6%もの人が「思わない」と回答し、自身の歯に対する評価が低いことが伺えました。(表7参照)また、「思わない」と回答した人にその理由を聞いたところ、54.3%が「虫歯になりやすいから」と答え、32.7%が「歯並びが悪いから」と答えています。(表8参照)この結果から、歯の残存数には虫歯や歯並びが関係していることを理解しているがゆえに、自身の歯がそうでないことから歯が残存しないと考えており、一方で、歯並びを整え、メンテナンスしやすくすることによって歯を長く残すことができることを認識している傾向であることも伺えます。見た目を気にして矯正歯科治療を受ける患者さんが多い一方で、「歯周病」や「虫歯」などのデンタルトラブル予防のための矯正歯科治療について、今後十分な情報が必要であるといえます。

表7

表8

 厚生労働省が1999年に実施した第8回歯科疾患実態調査によると、80歳での平均的残存歯数は約8本、20本以上の残存歯を持つ人は約15%との結果が出ていますが、2005年度に行われた第9回歯科疾患実態調査においては、80歳での残存歯数は約10本、80〜84歳で20本以上の残存歯を持つ人は21.1%と前回調査に比べ、大幅に増加しています。この結果は、日本人の口腔衛生への関心の高まりを反映していると考えられ、今回の本会調査においても、「80歳になった時、20本以上自分の歯が残らない」と回答している人が多い反面、32.4%の人は歯が残ると思うと回答しており、実際の8020達成者の割合より多い結果です。今後、日本における口腔衛生への関心は高まっていく傾向が伺え、8020達成者が増加していく見込みが期待されます。

矯正歯科治療が必要とされる潜在患者さんは全体の65%にものぼる!

 続いて、実際にどのくらいの人達に矯正歯科治療が必要だと考えられるのか、潜在患者さんを探る調査を行いました。表2のお口まわりで気になっていることを問う質問に対して、3人に1人が「歯並び」「咬み合わせ」をあげていましたが、さらに歯並びと咬み合わせに関して具体的に症状を聞き、矯正歯科治療が必要とされる代表的な「不正咬合」の症状である「あごが曲がっている」、「上の前歯の真ん中と、下の前歯の真ん中がズレている」、「奥歯でかんだとき、上下の前歯が咬み合わない」、「八重歯がある」などを1つでも「あてはまる」と回答した方を矯正歯科治療が必要な潜在患者としました。症状全てにあてはまらないと答えた人が35%との結果であることから、全体の65%もの人が何かしらの「不正咬合」の症状にあてはまり、潜在患者であることと考えられます。(表9参照)

表9

咬み合わせや歯並びと関係があると思う身体の能力は、1位「瞬発力」60.8%、2位「バランス力」43.3%、3位「表現力(スマイル)」40.6%と、スポーツとの結びつきの深さを感じている人は比較的多い傾向

 次に、歯の咬み合わせにおける意識について調査しました。スポーツ選手が身体能力やパフォーマンス力向上のため矯正歯科治療を行うことがありますが、咬み合わせや歯並びと関係があると思われる身体の能力を質問しました。「瞬発力」が60.8%と最も多い結果となり、次いで、「バランス力」43.3%、「表現力(スマイル)」40.6%と、身体の能力と「咬み合わせ」「歯並び」は深く結びついていると感じている人が多いことが明らかになりました。(表10参照)

表10

88.2%もの人が「歯ぐきさえ健康であれば、何歳でも矯正歯科治療が可能である」ことを知らず、80.6%もの人が 「矯正歯科治療で保険適応のケースがあること」を知らないなど、一般社会における矯正歯科治療に対する正しい情報が不足していることが明らかに!

 続いて、矯正歯科治療に関する知識を問う質問を行いました。「歯ぐきさえ健康であれば、何歳でも矯正歯科治療が可能であること」については88.2%もの人が「知らない」と回答し、“大人の矯正歯科治療”についてあまり認知されていないと考えられます。また、「指しゃぶり、舌の癖など生活の癖が歯並びに悪影響が与えること」については46.7%、「歯周病や親知らずなどの影響で歯並びが悪くなること」については47.2%もの人が知らないという結果が明らかになりました。さらに、矯正歯科治療において、「保険がきくケースがあること」は80.6%の人が「知らない」と回答し、85.5%の人が「医療費控除を受けられる場合があること」を「知らない」と答えていることから、一般社会における矯正歯科治療に関する正しい情報が不足していることが浮き彫りになりました。(表11参照)

表11

矯正歯科治療経験者が治療を受診した医院は、「一般歯科」47.2%に次いで、「矯正歯科専門の医院」が36.1%
矯正歯科治療を受けたいと思った人に、受診希望医院を問うと、「矯正歯科専門の医院」が42.6%でトップとなり、理由として、「先生の治療技術」を最重要視している結果
矯正歯科治療が専門的な技術を要する高度な医療であることが浸透しつつあり、より質の高い治療を求めるなら「矯正歯科専門の医院への受診」という考えを持った人が多いことが伺える

 最後に、矯正歯科治療を受診する際の選択医院について調査しました。矯正歯科治療の経験者に実際に治療を受けた医院を聞いたところ、47.2%が「一般歯科で矯正歯科治療も行っている医院」と回答し、36.1%が「矯正歯科専門の医院」と答えました。(表12参照)

 一方、矯正歯科治療の経験者ではないが、矯正歯科治療を受けたいと思ったことがある人に対して、「矯正歯科治療を受けるならどこで治療するか」を聞いたところ、「矯正歯科専門の医院」が42.6%で最も多く、次いで32.1%が「どこがよいのかわからない」との結果でした。(表13参照)その理由を聞いたところ、「先生の治療技術」が61.7%と重要視されており、矯正歯科治療が専門的な技術を要する高度な医療であることが浸透しつつあり、より質の高い治療を求めるなら「矯正歯科専門の医師」という考えを持った人が多いことが伺えます。(表14参照)また、治療をどこでうけたらいいのかわからないという回答も多いことから、一般社会において矯正歯科治療の情報が不足している現状が浮き彫りとなりました。表11の設問においても、矯正歯科治療に関する知識がない現状が浮き彫りになりましたが、それゆえ、矯正歯科治療を受けたいと思っても、どこに相談すべきか分からず、治療の第一歩に踏み切れていないと考えられます。

表12

表13

表14

この意識調査結果を受けて本会会長、平木建史は次のように述べています。

 「歯周病や虫歯などデンタルケアへの関心が高まっている一方で、不正咬合の可能性が疑われる人は65%と、大変多い結果となりました。近年、8020達成者が増えていることは喜ばしいことですが、欧米諸国と比べると日本の達成率はまだ低いといえます。歯を失う最たる原因は「虫歯」と「歯周病」ですが、咬み合わせのバランスが悪いと虫歯や歯周病になるリスクが高くなり、歯並びが悪いと歯磨きがしづらいので、口の中を衛生的に保つのが難しくなります。

 また、スポーツにおいても、咬み合わせのバランスはとても重要です。咬み合わせが悪く、アゴの位置も不安定な場合、咬む筋肉に過度な緊張が起き、身体のバランスを崩すことがあると言われています。歯を咬みしめる時に奥歯にかかる圧力は、その人の体重に匹敵するとも言われており、上下の歯がしっかり咬みあっていないために、身体のバランスが崩れ、心身の不調に発展してしまうこともあります。美しさを競うスポーツにおいては、「表現力(スマイル)」はとても大切な要素となります。きれいに並んだ歯と美しい口元から生まれる笑顔は好印象を与えます。

 さらに、米ニューヨークエグゼクティブの三種の神器に「歯並び」が入っていることは、「歯並び」が審美面だけでなく、「健康管理への意識」「育ちのよさ」への評価につながっているといえます。しかし、日本では、今回の働く男女の「三種の神器」を問う調査結果から考察できるように、「歯並び」が審美面のみで評価されている現状が伺えます。

 歯並びを気にしている方はまず、専門的な研修を積み重ね、多くの症例を経験している矯正専門の歯科医で相談することをおすすめします。すぐに矯正歯科治療を開始するわけではなく、まずは口腔内の環境や歯に対する生活習慣の改善などを指導し、顔全体のバランスも考慮した上で、患者さんにとって最良の治療法をご提案します。また、調査の結果では、歯ぐきさえ健康であれば何歳になっても矯正歯科治療が可能であることを知らない人が多い結果となりましたが、最近では、20代、30代、40代の女性など、美的意識の高い方たちが、大人になってから矯正歯科治療を行うケースも増えています。矯正歯科治療は、単に歯並びをきれいにするだけではなく、治療後の人生において自分の歯でおいしく食事ができる可能性を高めます。年齢を重ねると、歯周病などのリスクが高まり、歯並びに問題があるとさらに悪くなることがあります。歯の健康は長生きのもとでもありますから、歯並びを軽んじず、“予防歯科”に対する意識を高めて欲しいです。」

調査概要
サンプル数:10代〜50代の男女各500人、合計1000人
調査方法 :インターネット調査
調査地域 :全国
実施時期 :2008年7月13日〜7月15日

有限責任中間法人 日本臨床矯正歯科医会について

 日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科専門開業医が所属する国内最大の団体で、1973年に発足し、30年以上の活動実績を持っています。2005年に法人化し、現在の会員数は500名を超える規模となっています。「よい咬み合わせときれいな歯並びによって心身の健康を育むこと」を目的とし、単に「美」を目的とした治療ではなく、咬み合わせの改善、咀嚼(そしゃく)機能の向上、口全体の健康増進など、総合的に取り組む矯正歯科治療を行っております。
本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先
日本臨床矯正歯科医会 広報事務局: ㈱プラップジャパン内 担当:黒部・野村
TEL:03-3486-2673 FAX:03-3486-7502